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INTERVIEW

– 鹿児島魚料理

パーラー じゃリンこ

鹿児島の漁港から直送、神経締めで届く魚
現地と同じおいしさを伝えたくて

―感動の刺身盛り合わせ550円

 店名「パーラー じゃリンこ」の「じゃリンこ」とは、騒がしくてワルガキな子どものこと。ワルガキ(?)だったころを思い出しながら、ワイワイと飲み食いしてほしいという思いを込めて名づけられた。鹿児島を拠点に飲食店を展開しているオーナーの久保拓摩さんは、横丁を愛している。「横丁ができると聞けば、出店してきました。この場所でも、鹿児島の食を最大限に届けたいと思っています」。

現場でお店を仕切るのは、白江幸弘店長。久保さんとは居酒屋甲子園で出会って意気投合、10年来のつきあいだという。白江店長自身は石川県の出身だが、出店に伴って「オーナーの久保さんの思いに触れ賛同し、現地にも赴き、一緒にやることを決意しました」と話す。「鹿児島の魚はとにかく、新鮮でおいしい。鹿児島から直送で届く魚をなるべく安く食べてもらいたいと思っているので、鹿児島のお店とほとんど変わらない値段にしています」。

名物の刺身盛り合わせ「おてんば盛り」は、衝撃の価格。その日に入ってくる魚の種類によって内容は異なるが、随時4〜5種をたっぷりと盛りながら、550円で提供している。

 鹿児島が日本一の生産量を誇るカンパチやカツオは、もし来店した日に入っていたら、絶対に食べてほしい。年間数百本しか獲れないという10キロ以上のカンパチは赤腹(あかばら)と呼ばれる。神経締めされた状態で届くため、新鮮度は抜群で、10日間冷蔵庫に入れていても腐れないほど。神経締めとは、脳と中骨上部に沿って走っている神経束(脊髄)を破壊して脳死状態にしてから、血抜きをする締め方のこと。魚の旨み成分イノシン酸の素であるATPの減少を最小限に抑え、死後硬直までの時間を遅らせるため、流通しても鮮度を保つことができる。だからこそ、生で思う存分味わいたい。カツオは刺身ももちろんだが、旨味の詰まったお腹部分を焼いた腹皮焼きもおすすめだ。

―せんべろも、定食も充実

ドリンク3杯(13種から選べる)とおつまみ1品で1100円のせんべろは、14〜17時で用意(現在は終日)。そのため、お昼からお酒をたしなむお客さんもちらほら。
ご飯、みそ汁、季節の小鉢がついた日替りの刺し身定食をはじめ、カンパチカマ焼き定食やカツオのタタキ丼定食など、定食は10種類以上を揃える。同じビルのスタッフたちにも人気の定食だが、ランチだけでなく夜も食べられるのがうれしい。

また、壁や天井に連なるメニューは、ネーミングセンスや食材の組み合わせもすばらしくて、なんだろう?と思わずどれも頼んでしまいたくなる。例えば、鯛のカマと豆腐を出汁で煮込んだ「TAI豆腐」、海苔の上に餅とウニを重ねた「うにもち」。そのほかにも、「カップチーノ」や「ちくわゴルゴンゾーラ磯辺揚げ」など、魅力的なメニューがあるので、ぜひお店で確かめてみてほしい。

鹿児島ならではの料理や、お酒も大切に紹介する。サツマイモ、タマネギ、ニンジンを細切りにして揚げた、鹿児島名物の野菜の天ぷら「ガネ天」。2020年に蔵ができ上がったばかりだという西酒造の日本酒「天武」。新鮮な魚と合わせて、味わってみたい。

―意地でも魚を安く

横丁スタイルにこだわってきたのは、江戸時代から続く文化を大切にしたいという思いから。カウンターにこだわってきたのは、1人で8人のお客さんと対峙し、対話ができるという楽しみがあるから。「一人で来てもスタッフと飲めるって思ってほしいし、お客さん同士にも仲良くなってほしい」と久保さん。鹿児島のお店と同じような、アットホーム感を目指す。

そして、「意地でも魚を安く提供したい。そんなに高いもんじゃないと伝えたいんです」と続ける。鹿児島で漁船も確保した。久保さんの船で獲れた魚が原宿に届く日も、そう遠くないのかもしれない。

パーラー じゃりンこ

営業時間 ランチ11:00-14:00
センベロ14:00-17:00
ディナー17:00-23:00
※コロナウィルス感染拡大防止のため、社会情勢を踏まえ、時短営業または休業している場合がございます。
電話 090-4684-0479
定休日 水曜日


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